転職する前には、転職をすることのデメリットも知っておくことが必要です。

この記事では転職することのデメリットをお伝えします。

合わせて、離職率が高い職業・低い職業についてのデータも参考にしてみるとよいでしょう。

今一度、勢いで転職に踏み切る前にご一読ください。

転職する3つの大きなデメリット

転職することで、もしかしたら今後のキャリアや人生にマイナスになってしまうかもしれない、大きなデメリットについて、3つあげました。

1つ目~退職金・企業年金が少なくなる

転職することで、退職金・企業年金が少なくなります。退職金や企業年金は企業への在籍期間が長ければ長いほど有利になる仕組みになっているためです。

厚生労働省が実施した平成30年度「勤労条件調査」によると、大卒で勤続35年以上の1人平均退職給付額は2173万円なのに対し、勤続20年~24年の平均退職給付額は1267万円という結果になっています。

したがって、前職よりも2~3割程度給与を上げないと、生涯賃金で見た時に損をしてしまう可能性があります。

2つ目~人事評価がリセットされる

デメリット2つめは「人事評価がリセットされる」という点です。たとえ、前職で良い結果をだしていたとしても、基本的に転職先での人事評価はリセットされている可能性が高く、評価を得るためには前職の時と同じかそれ以上の努力が必要になります。

また、新卒からずっと働いている社員を大切にする傾向がある企業もあるため、出世が難しくなってしまう可能性もあります。

3つ目~転職することで問題が解決するとは限らない

デメリット3つめは「転職することで問題が解決するとは限らない」という点です。これは転職の理由が「職場の人間関係」の場合です。転職先での人間関係は実際に転職してみて現場で働いてみることでしか把握できません。前職よりも良い人間関係に恵まれれば良いですが、中には前職よりも人間関係に悩まされるケースもあるようです。転職する際はこれらのリスク・デメリットを踏まえたうえで検討しましょう。

離職率が高い職業・低い職業

転職する可能性が高い職業は「離職率が高い職業」とも言い換えられるでしょう。

離職率が高ければそのぶん転職のデメリットを被るリスクも高くなります。

厚生労働省「平成30年雇用動向調査結果の概要 概況全体版」によると、産業別で離職率が高いのは「宿泊業・飲食サービス業」で26.9%でした。

離職率が高いイメージのある保育士・介護士などが含まれる「医療・福祉」の離職率は15.5%と、他分野とほとんど差が出ない結果に。

離職率が変わらない以上、医療・福祉分野の「転職がデメリットになるリスク」も他の職種と同程度と考えられます。

「やりがいがありそう!」と感じるのなら、世間一般のイメージにとらわれずに思い切って転職に踏み切るのも一つの手と言えるかもしれませんね。

最後にこうした離職率が高い職業の求人サイトをご紹介しましょう。